2009-01-01から1年間の記事一覧

信頼性と不良とジレンマ

前のエントリーで「過剰技術と工程削減の難しさ」を書きましたが、 半導体デバイスの信頼性や不良とそのジレンマについて書いておきます。 ちなみに、湯之上さんのセミコンポータルの以下の記事で https://www.semiconportal.com/archive/blog/insiders/yuno…

過剰技術と工程削減の難しさ

以前のエントリーでファウンダリ・ビジネスについて書いたので、 次は主に設計面からみた半導体の開発手法の変化について 書いてみようかと思ったのですが・・・ 湯之上さんの第2弾の記事が掲載されたので http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/2379 やは…

ファウンダリ・ビジネスの台頭

日本の半導体メーカーの凋落の原因と密接に関係している ファウンダリ・ビジネスとファブレス・メーカについて 今回は取り上げていこうと思います。このブログを見る人には説明が無用かもしれませんが 一応、ファウンダリについておさらいしておきます。まず…

DRAM撤退からの戦略

もうさんざん語られている事ではありますが、 日本の半導体メーカーが DRAM を撤退してから どのような道を模索し、また衰退していったのか語っていきたいと思います。 (今回は、ファウンダリ・ビジネスが登場する前までの話です。)まず、振り返りになりま…

過剰品質の考え方

DRAM 開発の思い出の続きを書こうかと思ったのですが、 日本の半導体凋落の原因について興味がある人が多いようでして・・・ 今回は良く指摘される「過剰品質問題」について 出来るだけ分かりやすく書いてみることにします。 半導体技術者にとっては常識的な…

DRAM 開発の思い出

書き始めたばかりのブログにも関わらず、 何人かに見て頂け、おまけにはてなスターまでつけてもらったので 調子に乗って今日も更新いたします。さて、前回の続きとなりますが、 湯之上さんが今後「日本半導体の凋落」をどのように綴っていくのか 私自身も楽…

日本の半導体全盛時代を思い出してみる

JBPressでの以下の記事を読み、刺激を受けてしまったので 私も当時を知る「おっさん半導体技術者」としてだらだら書いてみます。日本「半導体」の凋落とともに歩んだ技術者人生 そもそも、日本の半導体産業が衰退してしまった事は事実でありますが、 その成…